Part11 傾聴力

目次

傾聴の4つの基本テクニック

  • 口出し、反論、評価は禁止
  • 短く定期的に頷く
  • まとめる
  • 手短な質問

口出し、反論、評価は禁止

相手が話している時は、口出しや反論が禁止なことはわかると思いますが、評価も禁止です。

短く定期的に頷く

相手が話していて、呼吸するタイミングで頷くと効果的です。

まとめる

相手の話をコンパクトにまとめるのも効果的ですが、男性がよくやりがちなまとめ方はNGです。

  • 要するに、・・・でしょ?
  • つまり、・・・ってことだよね?

これはダメで、相手に伺いを立てるようなまとめにしてください。

  • あぁ、なるほど。こういうことですか?
  • それって、こういうことで合ってますか?

こうしてまとめることで、具体例や深い話が出てくるようになります。

手短な質問

相手の話に対して、素朴な疑問を突っ込みます。これが傾聴で大事なポイント。

自分がわからないことではなく、相手が話したいことを質問してください。

相手が聞いて欲しいことを質問することで、より饒舌に話してくれるようになります。

相手が聞いて欲しい場合は、次のようなサインを出してくれることが多いです。

  • 急に声のトーンが落ちる
  • 話すスピードがゆっくりになる
  • もったいぶる
  • 例えが増える

傾聴の5つの上級テクニック

  • オープンクエスチョン
  • わざと間をつくる
  • 短い相づち
  • ミミッキング
  • 感情に言葉をつける

オープンクエスチョン

オープンクエスチョンというのは、Yes/Noで答えられない質問のことです。

taichi

サイトで出会ったことはありますか?

はい、ありますよ。

これはYes/Noで答えられる質問ですよね。クローズドクエスチョンと言います。

クローズドクエスチョンだと、単純に会話が終わってしまう、会話が広がらないという欠点がありますし、また別の質問をしないといけないから尋問のように思われてしまいます。

taichi

これまでサイトでどんな人と出会いました?

実は、会うのは初めてなんですよ。

それが、見た目は普通の人っぽかったんですけど、会話もそこそこにホテルに誘ってくる最悪な人でした。

どちらの回答でも話を広げやすくなりますよね。

わざと間をつくる

傾聴は相手に話してもらうことですが、そうは言っても人間は一方的に喋るのは辛いですよね。だからわざと間を作ってあげるんです。

タイミングは「相手が喋るのが止まった時」です。ここで、4つの基本テクニックの4番目、手短な質問をしたり、こちらの悩みを出してあげたりします。

短い相づち

基本テクニックの2番目「短くて定期的に頷く」と合わせて使いましょう。相づちは短いほうが効果的です。

効果的なタイミングは相手がこちらを見た瞬間です。

相手がこちらを見るときって同意を求めているときだからです。相手がずっとこちらを見ながら話していた場合は、視線に注目してみてください。

ミミッキング

界隈的な用語で言えば「オウム返し」です。相手が最後に話したことを繰り返すようにしましょう。

実は、会うの初めてなんですよ。

taichi

初めてなんですね。
そんな相手に選ばれて光栄です。どうして会ってもいいかなって思ってくれたんですか?

これをやり続けてあざといって思われないか心配になると思いますが、人は想像以上に自分で言った話を覚えていないので、気にしなくて大丈夫です。

感情に言葉をつける

これは超効果的なので、絶対にマスターすることをおすすめします。特にネガティブな感情に言葉をつけて返してあげましょう。

それが、見た目は普通の人っぽかったんですけど、会話もそこそこにホテルに誘ってくる最悪な人でした。

taichi

最悪な人ですね。それじゃ単なるヤリモクですもんね。せっかく勇気を出して会おうと思ったのに、酷い一日になってしまいましたね。

ポイントは、具体的に、言葉を少し変えて表現することです。

相手のネガティブな感情を言葉にしてあげて具体的に返すと、「この人は私のことをわかってくれる」と錯覚します。

人は自分が感じている感情こそが正義です。相手の感情にYesと言ってあげられないこともあると思いますが、自分がどう思っているかは関係なく、相手の感情に言葉をつけて返しましょう

傾聴力を高める7つのトレーニング

  • 話を譲る
  • 答えがわかっていても待つ
  • 沈黙を埋めない
  • 注意をそらすものを話題にする
  • 理解できないことを相手のせいにしない
  • 感情をミミッキングする
  • 集中できないときは無理して聞かない

話を譲る

同時に話を始めた時は必ず相手に話を譲ること。

「自分が話したい」という欲求をコントロールできるようになりますし、返報性の原理で、相手は譲ってくれたという思いから、自分の話を聞いてもらえる下地ができるからです。

答えがわかっていても待つ

アニメ?あれ見たよ!なんだっけ?なんとかの呼吸とか…

taichi

鬼滅の刃でしょ

よくやると思いますが、傾聴という意味ではNGです。

相手が助けを求めてきたら答えを回答してもいいですが、そうでなければひたすら待ってあげるのが正解です。

沈黙を埋めない

沈黙が怖くて、話が途切れると一生懸命に埋めようとしてませんか?なんだか必死感を与えてしまいますし、会話が一時停止したときは、相手は考えを巡らせてる重要な時間なんです。

それを埋めようとすればするほど会話は上手くいかなくなるし、深みがなくなるから薄っぺらい内容となり、落ち着きがない印象を与えてしまいます。

注意をそらすものを話題にする

会話中に気を取られるものがあれば、それを話題に変えてしまいましょう。共通の体験を積み上げることができる貴重なハプニングです。

例えば、隣でマッチングアプリのアポだと思われるカップルがいた場合、

taichi

あの二人、マッチングアプリだよね

だよね!何話してるんだろう

taichi

男の子ががんばって盛り上げようとしてるね、なんだか可愛い笑
ああいう男の子、どう?

うーん、ちょっと好みじゃないかも笑

アポでは共通の話題を探すと思いますが、今まさに共通の体験をしているので、これを話題にすることで、相手の考え、感情などを引き出していきます。

  • 趣味は?
  • 何部だった?
  • 最近、映画みた?
  • 旅行、どこがよかった?

こういう今体験しているものじゃないことを質問されると、インタビューのように感じてしまい、楽しくないんですよね。

それだったら、相手と同じメニューを頼んで、

taichi

このパンケーキふわっふわだね!どう?

こんな感じで聞いてみると、

ふわっふわだね!美味しい~♡

taichi

だよね!パンケーキってふわふわ系としっとり系があるじゃん、どっちが好き?

ふわふわ系かな、でもしっとり系も捨てがたい!

taichi

しっとり系で美味しいお店があったんだ、どんなパンケーキだった?

このように、相手の体験に入っていくことができます。ポイントは、相手が感じていることから相手の内面に入っていくことです。体験をベースに話していくと親密さが高まるからです。

理解できないことを相手のせいにしない

会話してて、相手が言ってることが理解できなくて曖昧に流していることありませんか?それは相手と自分の溝なんです。だから曖昧に答えないで相手に聞いてみるといいですね。

たとえば、

コロナのワクチン打ってる人は何か嫌だな

taichi

そうなんだ…

極端な例ですが、こういう人はめんどくさそうで願い下げですよね。それでも相手を否定せずに聞いてみてください。

taichi

何か嫌だって感じることがあるんだね。どういうところが嫌だと感じるの?

だって、この前も中学生がワクチンのせいで亡くなったっていうニュースがあったし、何か不信感しかないんだよね

taichi

たしかに不信感はあるよね。これを打ち続けるってなったらインフルエンザのように莫大な収益が製薬会社に流れ込むだろうし。

そうそう、それに……

わかります?これって相手の唯一の理解者になれる可能性を秘めているんです。もちろん実際になる必要はありませんが、相手に「この人は私のことをわかってくれる」と錯覚させるのが大事なポイント。

唯一の理解者を裏切れるはずがないですよね。だからこちらの要求も聞き入れてもらいやすくなるんです。

相手が突飛な考えを持ってないと使えないかというとそうではなく、主婦なら必ず持ってる不満・悩みがそれに該当します。そう思うとわくわくしませんか?

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