20年以上1日1箱吸ってきた僕が、すんなりタバコを辞めることができた。
禁煙外来に行ったわけでもなく、めちゃくちゃ苦しんだわけでもない。
だから、禁煙に成功したことを自慢したいわけではなくて、タバコを辞めたいと思ってる方に向けて、禁煙のコツを書き留めておく。
これまで幾度となくタバコは値上がりしてきた。取りやすいところから取る、姑息なやり方に我慢できなくなってきた。
どうせお前らヤニカスはタバコを辞められるほど強い意志なんて持ってないだろ
こんな風に言われているようで腹立たしい。
これまでいくら値上げしてもタバコを辞めることはないだろうと思っていた。実際、吸い始めてから一度も禁煙をしたことがない。
タバコ大好きでした
お金がなくて食事かタバコの判断を迫られたとき、迷わずタバコを買ってました
そんな僕がタバコを辞めた。
この記事を書き始めたのは2021年8月10日、タバコを辞めて4日経過した。
え?たったの4日?
そう思ったとしたら、あなたはニコチン中毒者ではないのだろう。同胞の愛煙家から見れば、今の僕は魔の3日間を乗り越えた賢者のような存在なのだから。
※2023年7月5日、現在も禁煙は続いていて、あれから1本も吸ってない。
前置きはこのくらいにしておいて、
どうやって辞められたのか?
これが最大の関心事ではないだろうか。
実際、僕もタバコを辞められるなど想像もしなかった。
僕のこれまでの喫煙歴を紹介しておく。
- タバコを吸い始めたのは14才(中学2年)
- 現在(40才)まで毎日1箱吸い続けてきた
- 禁煙したことは一度もない
- タバコは気分転換に最適だと思っていた
- 最終銘柄はアイコスのブラックメンソール
26年間、人生の半分以上まさに苦楽を共にしてきた愛すべきタバコを卒業するときが来るなんて。
どのように辞め、どのような苦しみがあり、どのように乗り越えているのか。禁煙を考えている人は大いに参考になると思う。
きっかけはベストセラー「禁煙セラピー」
禁煙しようと思ったきっかけは冒頭でも話したとおり、節操ない増税が頭に来たから。
しかし、根性で辞めようと思って辞めれるものではないことは、喫煙者なら誰もが身に沁みている。
僕が助けを求めたのは何年か前に流行ったアレン・カーの『禁煙セラピー』という本だ。
当時、ヘビースモーカーだったロンブーの淳さんがこの本で禁煙できたことを知り、興味を持って購入して読んでいた。
だが内容を知りたかっただけで禁煙する気はない。いつか使うときがくるだろうと、本棚の片隅に追いやったが… 4年の時を経て、ついに役立つ時がきた。
禁煙セラピーの内容
ざっくり言えば、喫煙という洗脳を解く。そして喫煙は自分に必要ないと逆洗脳する。
タバコを辞められないのは思い込み。中毒ではあるがニコチンの禁断症状は非常に弱く、肉体的な苦痛はない。
タバコのメリットだと思っているものは実はメリットではなく、タバコがなくても変わらない。
というように、我慢してタバコを辞めようとする内容ではなく、自らタバコと距離を置くような意識へと変化させる本である。
だから驚くほど禁煙していて苦痛がない。本当にタバコが辞められないのというのは思い込みに過ぎなかったんだと実感している。
禁煙に伴う苦痛
喫煙者にとってタバコを辞めるなんて苦行でしかない。吸えないイライラでどうにかなってしまうんじゃないか。そう思っていたが、
苦痛はない。
マジでない。イライラもしない。信用できないかもしれないが、本当にないのだ。
『禁煙セラピー』にも書かれているが、タバコ1本のニコチンは約1時間で4分の1まで減り、禁断症状を引き起こす。これがイライラの原因だ。
禁煙セラピーの読者はこの禁断症状を、毒素が抜けてる、ニコチンという悪と体が必死に戦っている、と考える。
意識の違いだけで簡単に乗り越えられるとは驚きだった。だから魔の3日間とはいえ、何も苦痛は感じなかった。
ふとタバコを吸いたくなる
辞めてから今までずっと、ふとしたときにタバコを吸いたくなる。本当にタバコというのは恐ろしいほど中毒性があるのだと実感する。
やっぱり吸いたくなるんでしょ?
我慢できないほど吸いたくなるわけではない。
吸いたくて我慢できない!というのではなく、あータバコ吸いたいなぁと思う程度。これが1日に何度かある。
タバコは1本吸っただけで、15〜20回の麻薬を脳に送り込む。そしてニコチン中毒となる。
ニコチンの味を思い出した脳は止められない。コンビニにタバコを買いに行ってしまうだろう。
それが恐ろしいから、吸いたいと思っても吸わないでいられる。痩せ我慢しているわけではなく、「まだ吸いたくなるなんて、タバコって本当に依存度が強いんだなぁ」と思うほど、意識が変化している。
離脱症状から抜けるには約3週間かかる
離脱症状というのは、タバコを辞めたことで生じるイライラ・不安などの精神的な症状や、食べ物の過剰摂取などの症状をいう。
1ヶ月もそんな症状で苦しむなんて無理!
僕も禁煙前は同じように思っていた。人によるのかもしれないが、恐れていたほど離脱症状は感じない。
禁煙セラピーによって、タバコは自分の人生に必要ないものとしてマインドセットされているため、イライラや不安はない。
過剰摂取とまではいかないが、食べ物、とくに甘いものが欲しくなるのはわかる。
しかし、「禁煙で毎日の楽しみや心の支えを奪われた」という意識があるため、それを補うために食べ物で満たそうとしているだけだ。
禁煙で太るのは味覚が回復して美味しくなったからではなく、これが原因
ニコチン不足を補うにはニコチンを摂取するしかない。それが中毒というものであって、代わりのもので補うことなどできない。憂さ晴らしに甘いものを食べようが、決して満たされることはない。
そうわかっていれば暴食に進むのも避けられる。
禁煙で特別な変化は起こらない
体内からニコチンが消えても、特別な何かが起こるわけではない。タバコを吸っていてもいなくても自分の生活は何も変わらない。
- 離脱期間中の3週間は苦しむ
- 離脱期間中だけ我慢すれば解放される
こういう意識でいると、禁煙=ガマンなので、いつまでたってもタバコが吸いたくてたまらなくなるはず。それこそ喫煙者が思い描いている禁煙だろう。
僕の禁煙生活は始まったばかりで、離脱期間を抜けてもない。
完全に禁煙に成功するまでに感じたこと、苦労などを追記していく。
禁煙記録 | |
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1日目 | 2時間くらいの感覚で吸っていたが、最後の1本を吸い終わった次のタイミングがキツかった。これを乗り切ったあとは「吸いたい!!!」と思う気持ちはなくなった。 |
2日目 | 何回かタバコを思い出すが、ニコチン中毒は恐ろしいなと思うだけだ。 |
3日目 | やはり何度か吸いたいと思うが、意識改革のおかげで喫煙する気にならない。食に目がいき、お菓子などを食べたくなる。 |
4日目 | 魔の3日間を超えたからか、タバコを思い出す回数が減る。 |
8日目 | 1週間が経ったが、夜など時間があるときにタバコを吸いたくなるときがある。 |
14日目 | 思ったほど何も変化がない。ご飯が美味しくなるわけでもないし、肌がキレイになることもない。 |
16日目 | 初めてタバコを吸う夢を見た。 |
~1ヶ月 | たまに吸いたくなる、肌の変化もなし |
~2ヶ月 | たまに吸いたくなる、肌の変化もなし、有酸素運動で肺が苦しくなくなる |
~5ヶ月 | たまに吸いたくなる、特に変化なし |
~1年 | ごく稀に「タバコって美味かったな」と思うことがある |
タバコを卒業してもうすぐ半年が経つ。
最後に、26年間ずっと吸ってきた僕でさえ辞めることができた。最後の1本を吸うときまで禁煙には半信半疑だった。
意思が弱くて、自分に甘くて、タバコが大好きな僕に禁煙なんてできるのだろうか?
しかし、禁煙なんて特別なことじゃないし、ガマンするものでもない。こう思えるようになったのは間違いなく『禁煙セラピー』のおかげだ。
禁煙のコツは『禁煙セラピー』を読んで、タバコの洗脳から抜け出すこと。
僕は先に抜け出しました
あなたもできます!