別にムラムラしてるワケじゃない。
今は勃起してはマズイ。
なのに、勃起が止まらなーーい!!!
疲れマラは男性あるある
性的に興奮しているわけではないのに、無意識に勃起してしまう疲れマラ。
授業中、デスクワーク中、電車の中、勃起してはマズイときに限って起こる。
疲れマラの原因は、極度に疲れていたりストレスを抱えている場合に分泌するカテコールアミンというホルモンだ。
しかし多くの女性はそんな原理を知る由もなく、見られたらアウト。
なんでこんなところで勃起してんの?
頭ん中エロまみれかよ、この変態野郎
そうなったら影で「ボッキー」とかあだ名を付けられるに違いない。もう学校や会社に行くのが嫌になる……
疲れマラは、疲れ・ストレスを取り除くことが根本的な対策だが、缶ジュースなど冷たいもので勃起したチンコを冷やしたり、脚の筋肉に力を入れて交感神経を刺激することで急場をしのぐこともできる。
疲れマラとは?「マラ」って何?
疲れマラは、心身が疲れている状態で、性的に興奮しているわけではないのに、本人の意志とは無関係に勃起してしまう自然現象のこと。
男なら何度か経験したことありますよね
疲れマラの「マラ」は男性器、つまりチンコのこと。これは仏教の修行僧たちの隠語だ。
マラの語源となる説は2つある。
- 釈迦が悟りを開くことを邪魔した魔神マーラにちなんだ
- 仏教用語「マラ」自体が、修行を妨げ、人の心を惑わすものという意味
どちらにせよ、仏教に語源があることは間違いない。
チンコは修行の妨げ、煩悩の象徴ってことでしょう
勃起は性的に興奮したときに起こるもの。なぜ疲れているときに勃起するのだろうか。
疲れマラが起こる原因と原理
疲れマラはカテコールアミンという神経伝達物質(ホルモン)によって起こることが解明されている。
疲れマラは「最後の力を振り絞る」ことで起こる
カテコールアミンは、カラダが体力の限界を感じているとき、精神が疲れ果てているときに分泌され、心臓や血管を収縮させて血圧を上昇させる。
普通なら勃起するには性的な刺激が必要だ。
ところが、カテコールアミンが分泌されると、血管の収縮・血圧の上昇によって、エッチな刺激がなくてもチンコに大量の血液が流れて勃起する。
これが疲れマラで勃起する原理なのだ。
カテコールアミンは疲れ果ててしまったとき、「少しだけど力を送り込んでやるからガンバレ!」って体が動かせるように叱咤激励してくれる応援ホルモンなのだ。
で、違うところが元気になる…
カテコールアミンを構成している物質名を聞けば、なんとなくその理由がわかるだろう。
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
- ドーパミン
どれも興奮したり、気持ちが高ぶったり、元気になる物質として聴いたことがあるだろう。
カテコールアミンが解明された今、これまで主流だった大きな2つの説はどちらも誤りだと判明した。
- 朝勃ち説
- 子孫を残す本能説
朝勃ちと同じ説
健康な男なら朝立ちするが、疲れマラは朝立ちと同じじゃないか、とも言われている。
睡眠は、一晩の間でレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返している。
レム睡眠 | 体を休める浅い眠り |
ノンレム睡眠 | 脳を休める深い眠り |
朝勃ちをするのは身体を休めるレム睡眠
体が疲れ果てているときも、肉体は寝ているようなものだから、同じようなメカニズムで疲れマラも起こるんじゃないかという考え。
この考えだと、ストレスで勃起する場合の説明がつかない。
子孫を残すための本能説
ヒトが危機に瀕したとき、DNAに刷り込まれた子孫を残す生存本能が働くため、という説もある。
僕は長年この説だと思ってました
ところが、カテコールアミンが解明された今、医学的には正しくなく、迷信だそうだ。
子孫を残すために勃起するなら、同時に性欲が高ぶらないとおかしいが、疲れマラで勃起してもムラムラしない。
疲れマラは健康的な証拠?
朝勃ちは健康のバロメーターと言われているが、疲れマラはそういうわけではない。
若くて健康的な人だけに起こることでもないし、ギンギンに勃起してても精力が回復したわけではなく、単なる生理現象だ。
疲れマラはEDの兆候?
疲れマラが頻繁に起こるとED(勃起障害)の兆候ではないか、と言われている。
精神的ストレス・肉体疲労が続いて疲れマラが頻繁に起きると、カテコールアミンが分泌する状態が長く続く。
すると、血圧が上がって血管が傷つき、血流が悪くなるため、EDを招く原因となる。
また、ストレスはテストステロン(男性ホルモン)を低下させるし、精神的な原因でEDとなることもある。
疲れマラとEDの関係 | |
---|---|
ストレス | テストステロン低下 血管障害 心因性要因 |
肉体疲労 | テストステロン低下 |
EDの危険因子は「ED診療ガイドライン」に詳しく掲載されている。心配な人は一読しておくといい。
疲れマラがすぐにEDを引き起こすわけではないが、頻繁に起こるようだとEDの危険因子を増やしていくのでリスクが高まる。
今は中高年だけじゃなく、若い人でもEDになる人が増えているという。疲れマラが続くようなら対策を考えたほうがいいだろう。
疲れマラが起きやすい場所
疲れマラは性的な興奮がなくても勃起するので、時と場合を選ばない。
家にいるときならサッと抜いて鎮めてしまえばいいが、むしろ「今はマズイだろ…」という時に限って勃起してしまう。
学校の授業中
授業中は疲れマラが起きやすい場所の筆頭。
エロいことを考えているわけではないのに、授業中にギンギンに勃起して困った経験をした人は少なくないだろう。
何度かありますよね
懐かしい(笑)
席についていればやり過ごせるが、指されて黒板に何か書く、なんてことになったら焦る。
オフィスでデスクワーク中
社会人で疲れマラが起きやすいのがデスクワーク中。商談やプレゼン中に勃起することは少ないが、デスクワークしていると、急に痛いくらい勃起しだすことがある。
社会人になってからのほうが疲れマラは増えた気がします
電車の中
一番マズイのが電車の中。満員電車で前が女性なのに勃起してしまったら…
下手すりゃ痴漢と間違われてしまう。カバンで隠すしかない。
つり革に捕まっているときも危険だ。勃起チンコの目の前に女性が座っているわけだから。
疲れマラを見た女子の心理
疲れマラは男性特有の現象。同じ男性なら理解してくれるが、女性は疲れマラなんて知らない人がほとんど。しかも、
勃起=エロいことを考えている
という認識しかない。
すると「あの人、こんな場所でチンコおっ立ててる」という事実のみで判断されてしまう。
い、いやーーーーーーー
おい変態、TPO考えろよ
と思われても仕方ない。
ち、違うんだ
疲れマラっていう生理現象だから…
言い訳はいいから失せろ
男は辛い。
普段から対策しておくしかないだろう。
相手が彼女だったとしても、性欲があるわけではないから面倒だ。
やだぁ♡おっきくなってるよ?
しょーがないなー
チンコを触りながらチューしてきたらどうだろう。
普段だったら速攻で押し倒すに違いない。しかし疲れマラは極度の疲労。一刻も早く横になって寝たいのに、彼女が勝手に盛り上がってしまったら…
いや、疲れてるだけだし
もう寝かせて
こんな風に断ったら彼女は激怒するだろう。もう誘ってこないかもしれない。
疲れマラを抑える日々の対策
疲れマラは疲労とストレスの蓄積が原因だ。そのため対策は疲れとストレスを溜めないことが中心。
- 質の高い睡眠をとる
- ぬるめの湯船にしっかり浸かる
- 滋養強壮効果の高い食事をとる
- 適度な運動をする
質の高い睡眠をとる
疲労回復には睡眠が一番。質の高い睡眠をとることで身体も心も休まる。
質の高い睡眠って?
質の高い睡眠は次の2つの条件を満たしていることが必要だ。
- 心身ともにリラックスして眠りにつくこと
- 深いノンレム睡眠がとれていること
心身ともにリラックスして眠りにつくためには、副交感神経が優位、リラックスしていることが大切。
睡眠前にスマホを見ているかもしれないが、スマホは交感神経を刺激してしまう。睡眠前には見ないようにしよう。
「朝勃ち説」でも出てきたノンレム睡眠。脳を休める深い眠りのことだ。
ノンレム睡眠をしっかりとるためには、自律神経のバランスが崩れていないことが大切だ。
自律神経は交感神経と副交感神経のこと
自律神経のバランスをとるためには、仕事で覚醒した交感神経をリラックスして休めてあげることが大事となる。
ここでもカギを握るのがスマホ。
スマホを見ていると副交感神経が優位になることがないため自律神経のバランスが狂ってしまう。
そうすると体内時計もリセットされなくて、ノンレム睡眠が浅くなり、疲れが抜けきらなくて蓄積されていく。
ぬるめの湯船に浸かる
シャワーだけで済ましている男性も多いと思うが、湯船に浸かることで疲れもストレスも軽減される。積極的に湯船に浸かったほうがいい。
お湯の温度は38~40度くらいがポイント。熱いお湯だと交感神経が活性化してしまうため、ちょっとぬるいなと感じるくらいが丁度いい。
交感神経を活発化させないことが大切です
滋養強壮効果の高い食事
滋養強壮に効く食材を食べて、疲労を溜めないように心がけよう。美味しい食事はストレスも吹き飛ぶ。
慢性疲労や精神疲労に効果的な栄養素は、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE。
- 緑黄色野菜
- ナッツ類
- 植物油脂類
- 柑橘類、スイカなど果物
- 魚介類
また、ビタミンB1とアリシンを同時に摂ると疲労回復効果が高まる。
- 豚肉、レバー
- 豆類
- タマネギ、長ネギ、ニンニク、ニラ
- ウナギ
レバニラ炒めは疲労回復の鉄板
適度な運動をする
適度な運動は血液を全身に循環させるのでチンコに集まる血液も分散させる。急場しのぎにも運動は効果的だ。
有酸素運動もいいが、おすすめはスクワット。
スクワットは人間の中で最も大きな筋肉の大腿筋を鍛えるので効率がいい。
しかも、PC筋という骨盤底筋を鍛えることもできるので、勃起の持続力や硬さ維持などにも効果がある。
PC筋トレーニングはこちらのページで詳しく書いているので参考にして欲しい。
勃起してしまった場合の対処法
疲れマラの対策をしていたとしても勃起してしまうこともある。急な勃起の対処法も知っておこう。
どちらの方法も、血管を収縮させて勃起してチンコに集まった血液を引かせることで沈静化をはかるものだ。
- 冷たい物をあてる
- 足の筋肉に力を入れる
冷たい物をあてる
勃起したチンコを鎮めるには冷たい物をあてるのが効果的。缶ジュースや保冷剤で冷やしてみよう。
チンコ内の拡張した血管を冷やすことで収縮して勃起が治まる。
足の筋肉に力を入れる
冷たいものが手に入らないときはこちらを試してみよう。足全体の筋肉に力を入れることで血管が収縮して勃起が治まる。
同じような仕組みで、座ったまま足を床から数cm上げる方法もあるが、筋肉に力を入れたほうが効果的だ。
この方法なら授業中でもデスクワーク中でもこっそりできる。
疲れマラの勃起力を手に入れたい
疲れマラは痛いくらいガッチガチに勃起する。ミドルエイジの僕らからしたら、こんなにいきり立ったチンコを普段から手に入れたいと思うのは当然。
実は、努力次第で硬さは蘇る。その方法を見ていこう。
PC筋トレーニング
勃起力は下半身の筋肉が関係している。特にPC筋という骨盤底筋群が勃起の硬さ、持続力に関わっている。
PC筋を鍛える方法は簡単で、気が向いた時にすぐできる。
- 肛門を5秒かけてゆっくり締める
- 締めた状態で5秒キープ
- 5秒かけて肛門を緩める
- 10秒休む
- 繰り返し(15回)
PC筋だけを鍛えるのもいいが、スクワットのほうがPC筋も血流改善も期待できる。1日10回3セット、さらに効果を望むなら1日30回3セットを続けてみてほしい。
増大サプリを飲む
増大サプリはペニスを大きくするためのサプリメントだが、ちんこを硬くしてくれるサプリメントでもある。
ペニス増大サプリというと「怪しい」「うさんくさい」と思うかもしれないが、中身はチンコに血流を送る栄養素が豊富に含まれているサプリで、食品から摂れる安全な成分だけでできている。
生活習慣の改善
規則正しい生活や食生活など、改善したほうがいい習慣はあるが、最低限に改善すべきなのはタバコと酒。
タバコは血管を収縮させるので、フニャチン化を加速させるだけだ。
酒も適量なら問題ないが、飲み過ぎは血管を収縮させて血流を悪化させる。
疲れマラの原因と対策のまとめ
疲れマラは心身ともに極度に疲れているときに起こる生理現象だ。性欲とは関係ない。
疲労・ストレスが原因なので、日頃から対策していれば抑えることができる。
日頃から意識して対策していれば、疲れマラどころか疲労やストレスからも開放される。
- 質の高い睡眠をとる
- ぬるめの湯船にしっかり浸かる
- 滋養強壮効果の高い食事をとる
- 適度な運動をする
疲れマラ対策をしていても、突然勃起してしまうこともある。そんなときは即効性のある対処法で急場をしのごう。
- 冷たい物をあてる
- 足の筋肉に力を入れる
簡単な方法だが、ペニスに集まっている血液を引かせる効果があるので困ったときは試してみよう。
そもそも疲れマラは心身ともに疲れ果てている状態で起こるもの。体を自愛して休息をとるように心がけて欲しい。